スパイラル 〜夢と現実〜  

ある夢を見た
他人から見れば些細なことなのかもしれない
しかし僕にとっては見過ごすことのできない内容




時は平成17年5月2日(月)、場所はハロショ上野店、お昼過ぎの出来事だった
昨日は日が落ちた頃まで寝てしまった為、予定していた買い物ができずまとめて購入することにしていた
今日はちなのバースデーグッズの発売日
しかし店内はパラパラいる程度でそれほど混雑はしていない
特別売り切れている物もなかったので難なく買う事ができた


レジを済ませ受取りまで時間があったので、店頭で上映されている映像を鑑賞することに
娘。のマンパワーが流れていた
何の感情も湧き出ることなく、ただ眺めていた
ほどなくして終わり画面が黒くなる
テープが一周したのか
そして新たにまた映像が流れ始める
Berryz工房「スッペシャルジェネレ〜ション」
ラジオで聞いた当初からそうだったが、この曲、自分の中では評価が低い
決して嫌いではないのだが、それまでの曲が良かったからなのかどうも良いとは思えない
イベントを終えた今でもそれは変わらない


次に流れてきたのは 「Berryz工房からのビデオレター」
3月にメンバーが来店した時の模様を流すらしい
まずは上野店から
ゆりちゃん、りーちゃん、ももこが映し出される
普段着なのか衣装なのかわからないが、私服っぽい姿を見る事ができるのはなにより嬉しい
茶色の服を着たゆりちゃん
やはり黒や茶色といったシックな色はよく似合う


サインを書く場面へと移り、それぞれあのホワイトボードへ書き始める
顔を板にくっつけて描くゆりちゃん
そんなにぴったりとくっつけちゃって
そうか・・・あの板に・・・そうか・・・


次にメンバー一人一人のコメントへ
ここで嫌な予感が走る
ももこかりーちゃんが何か話してる
なにか嫌な予感が・・・
何を喋っているのか一向に耳に入らない
そしてゆりちゃんの出番
大丈夫だったか
しかし、ホッとしたのもつかの間
一言二言話し始めた次の瞬間


「○○○さん」
「・・・」
「○○○さーん」
「・・・・・」
「○○○さーん!」
「・・・・・仕方ない、行くか」


予感は的中
一番肝心のゆりちゃんの場面で受け取りに呼ばれる
まぁいいさ、こんなのは珍しい事じゃない
いつも通りに確認をし、いつも通りに商品を受け取る
しかし今回はゴールデンウィーク特別企画ということでスペシャルくじを引かされる


1等は、お気に入りのハロー!プロジェクトメンバー1人の直筆サイン(自分の名前入り)
2等は、ハロー!プロジェクトオフィシャルショップオリジナルトートバッグ
3等は、モーニング娘。トレカサイズ生写真(10種)


1等以外は私には必要のない代物ばかり
どうせ3等しか入ってないんだろ?
適当に3枚選ぶ


まず1枚目
開け方がわからず四苦八苦していると、店員がこうするだと言わんばかりにシールの真ん中を二つ折りにし開封する



3等



ま、そんなものだ
それに習って自分のも開封



3等



だよな
そう簡単に当たるわけないよな
そして最後の1枚




1等




・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・当たっちゃった。


いいのか?オレでいいのか?最近ツキ良すぎないか?
激しく高ぶる
しかし、この後店員から非情の言葉が告げられる





「お気に入りのメンバーは誰ですか?」





・・・はっ!?
その言葉に動揺を隠しきれない自分
返事に困っていると





「誰ですか?」





無情の言葉が襲ってくる





す、すいません・・・ちょっと・・・時間を・・・





ちなとゆり、どちらを選ぶべきか迷っているのと、この不測の事態に動揺してしまっている状態で頭はパニック
いつまで経っても答えは出ない



10分経過



20分経過



時間だけが過ぎてゆく
しかし未だ答えは見つからない




どれくらい経ったのだろうか?
ついに一大決心をする
そして震える声でこうつぶやく

























「・・・・・ナイショ♪」

























す、すいません。。。w
話的にはこっちの方が良かったのだろうが、これはノンフィクション
実際にはこう答える










「     でお願いします。」










やっぱり自分の心の中にしまっておこう
しかし、夢の中といえど、この二人に落ちて以来初めて答えを出した





ところ変わり、実際通っていた小学校の校庭
今の自分がサッカーだか陸上だかをやっている





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17:54
携帯が鳴り目を覚ます
しかし登録されていない番号だったのでそのままほったらかしにする
大切な用件だったらまたかかってくるだろう
そして、いの一番に先程の夢の内容が蘇ってくる
なんとも言えない心苦しい感情
答えは出した
しかし何かが引っかかる
納得していないのだろうか?
ということは、もう一人の方が気になっているという事か
そっちの方がしっくりくるような気がする
でもそれでいいのか・・・



これと似たような事が高校時代にもあった
どちらを選んだらいいのかわからない状況
最後に、ある一方を選んだが時すでに遅く
結局自分を含め3人とも悲しい結末を辿る事になってしまった
優柔不断な自分が招いた末路
同じ悲劇を再び繰り返すことになるのか



今回の場合、相手は11〜12歳で、しかもアイドル
僕の想いがどんなに強かろうが決して届くはずもない
つまりどんな結果になろうとも傷つくのは自分だけ
これだけが唯一の救い


ただ・・・
このやるせない想い、どこにぶつけたらいいんだ・・・
苦しい・・・